抗VEGF(アイリーア)硝子体内注射液に関して


8/2(水)アイリーア 加齢黄斑変性を対象とした第Ⅲ相試験(ⅤIEW1延長試験→海外データ)について報告会がありました。

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アイリーアは、中心窩下脈絡膜新生血管を伴う滲出型加齢黄斑変性で 初めて2012年11月に承認認可されました。

これまで第Ⅲ相臨床試験ⅤIEW1試験とⅤIEW2試験で96週目までの有効性と安全性が検討されました。52週目において視力が維持された患者の割合はアイリーア投与群すべてとラニビズマブ投与群(ルセンティス)に対する非劣性が検証され、52週目の有意な視力改善は、その後96週目までおおむね維持されたが、いずれの群においても緩徐な低下傾向が認められました。これは、リアクティブ投与(病態の悪化があった場合に事後的に投与する)の要素を含む投与レジメンの変更が影響した可能性が考えられます。

今回は、ⅤIEW1試験の最長212週までの経過観察が継続され、その結果が紹介されました。この延長試験では、中心窩下脈絡膜新生血管を伴う滲出型黄斑変性に対すアイリーアの長期安全性と視力変化を目的とし、96週以後すべての投与群にアイリーアが投与され、特に問題となる所見は認められず、緩やかな視力低下が見られるものの視力改善効果はおおむね維持されましたが、投与回数が個々に幅が見られたことから、疾患活動性にも個人差があり、トリート-アンド-エクステンドのような個別化療法の必要性が示唆されました。

下図のような投与方法がありますが、最近では、個別化治療されております。定期的な検査と治療を続けることで、病状の進行と視力の低下を防ぐことが可能です。

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現在、アイリーアは、「加齢黄斑変性」以外にも 、「病的近視における脈絡膜新生血管」、「糖尿病黄斑浮腫」、「網膜静脈閉塞症」に認可されています。

 アイリーアなどの抗ⅤEGF薬治療は、新生血管の成長やそこから漏れ出る血液中の水分(黄斑浮腫)を減らします。中心窩付近にこういった症状が出ますとレーザー治療は難しく、必要不可欠な治療となっております。「網膜静脈閉塞性」「糖尿病黄斑浮腫」の場合などは、ステロイド療法(炎症を抑える作用があるステロイド薬を目に注射します。)も併用します。

当院では、年間200件以上の実績があり、現在、治療開始直後の方を含む個々で1~20回程度の投与回数になっており、定期的に光干渉断層計撮影や蛍光眼底撮影を行ない、診察では画像モニターを導入し、わかりやすく説明させていただいております。

視能訓練士K