当院で研修を行いました! 6


当院は、兵庫県立淡路医療センターより
初期臨床研修プログラムの研修施設に指定されており、
これまでも多くの先生の研修を受け入れてきました。

今月も、5月25日(月)~29日(金)に津島Dr
の研修を受け入れています。

津島Dr H27.5.25~29

外来診察及びドライアイ・移植医療の勉強をしてもらい、手術も硝子体手術3例(緊急1例)、緑内障手術2例、白内障、その他硝子体注射等々ありました。

患者さまに愛される未来のスーパードクター!!研修お疲れ様でした。

ドライアイとムコスタ点眼液UD2%について


5月27日(水)に院内において大塚製薬による
「ドライアイと治療薬ムコスタ点眼液UD2%」について勉強会が行われました。

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皆さんは、このような症状を感じられたことはございませんか!
もしかしたらドライアイかもしれません。
ドライアイ
ドライアイの原因は様々です。
ドライアイ
最近の研究でドライアイは、涙が減るだけでなく粘膜の異常が悪循環を引き起こす
病気であることがわかってきました。

目の表面の涙液層は3層構造で、油層は、涙の蒸発を防ぎ、液層(水層)は、栄養成分や感染防止成分や細胞修復成分が含まれており、ムチン層(粘膜層)は、目の表面の涙の膜を均一に滑らかにさせる働きがあります。
ドライアイ1
ムチン層には膜型ムチン(涙を角膜によせつける)と分泌型ムチン(涙の安定化をはかる)があり、ドライアイになると涙液もムチンも減少し、キズができて表面がデコボコになります。
ムコスタ点眼液UD2%は、ムチンの分泌/再生促進作用に加えて粘膜を修復・保護作用(細胞自体を増やす)のある治療薬です。
1日4回で、約2週間で効果が出てきます。点眼直後~数時間後で苦味が感じられ、白色の懸濁液のため一時的に目がかすみますので他の点眼液の最後に点すことをお勧めします。
また、防腐剤が入っていませんので、CL上からも点眼可能です。継続して点眼することが必要です。
詳しくは医師に相談して下さい。
今回の勉強会では、目の表面がドライアイによって変化していく様子を動画を見ながら行いました。実際にキズが入って痛みを感じられる方もたくさんいらっしゃいますので、点眼薬をしっかり点していただけるようにアドバイスしていきたいと思います。
視能訓練士 K

院内勉強会  眼瞼痙攣(がんけんけいれん)について


平成27年5月13日(水)
眼瞼痙攣の治療薬『ボトックス注射』について
わかもと製薬株式会社による院内勉強会がありました。

眼瞼痙攣の自覚症状…
・眼の周囲がピクピク動く
・眼を開けづらい
・本人の意思に関わらずまぶたが閉じてくる

初期症状…
・まばたきが多い
・まぶしい
・眼が乾きやすい
・ゴロゴロする
・なんとなく不快 

ドライアイの症状の4割が眼瞼痙攣と診断される可能性があります。

ドライアイの自覚症状…
・まぶしい
・眼が乾きやすい
・ゴロゴロする
・なんとなく不快 等

眼瞼痙攣の特徴…
・眼輪筋の過度な収縮により、不随意な閉瞼がおこる
・両眼性
・眼輪筋の収縮により最初は瞬目が増加
次第に開瞼維持が困難になり閉瞼状態となる。
・高齢者(50~60代)で発症例が高く、男女比は1:2~3

治療法…
・ボトックス療法が第一選択
→眼の周りに6ヵ所注射します(下図)
・遮光眼鏡(サングラス) ←まぶしさを軽減
・内服療法 等

注射

ボトックスについて…
・眼瞼痙攣に有用
・日本では1996年に眼瞼痙攣に対して承認されている
・効果は3~4ヵ月持続
・保険適用の薬
・A型ボツリヌス毒素であるため副作用がおこることがある。

 

今回の勉強会で眼瞼痙攣の初期とドライアイの自覚症状が
一致するということを知りました。
検査時は患者様の主訴を詳しく聞くように努めてまいります。

検査スタッフ F

院内勉強会  生活習慣病(糖尿病)に関して


平成27年4月22日(水) 院内においてノバルティスファ-マによる
生活習慣病(糖尿病)に関して勉強会をしました。

 【糖尿病】

 糖尿

●病態
●薬物療法
●ルセンティス(糖尿病黄斑浮腫) について

・病態⇒糖尿病とは膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きに
何らかの異常が起こることで発症すると考えられる。
インスリン分泌量の不足
分泌されるインスリンの量が必要量に対して少ない
インスリン抵抗性が強い
インスリンの効果が発揮しにくい又は効かない体質

*糖尿病で、慢性的に高血糖が続くと循環血液中や組織で、AGEsの生成が
促進され血管合併症が発症するといわれています。

AGEs(エイジス)(Advanced Glycation End Products)とはグルコ-スなどの還元糖がタンパク質のアミノ基と非酵素的に反応して生成される物質で動脈硬化を促進させるといわれています。

・治療⇒食事療法(カロリ-制限)、運動療法(適切な量の運動管理)を
してから、薬物療法(飲み薬、インスリン製剤投与)となる

・合併症として→ 糖尿病性神経障害  糖尿病性網膜症→失明原因の上位
糖尿病性腎症→程度により人工透析が必要がある

糖尿

糖尿病網膜症の進行の程度により三段階に分類される

・単純網膜症

網膜にある毛細血管がもろくなり、点状出血を起こす。

・増殖前網膜症

血管にシミができたり、別のところに新たな血管(新生血管)を作り静脈に腫れを生じる。治療法はレーザ-光凝固術を行う。

・増殖網膜症

新たな血管から網膜だけでなく硝子体に向けて伸び、硝子体で出血すると黒い影やシミが見え飛蚊症をおこし急激な視力低下を起こし血糖コントロ-ル出来ていても重症化し若いほど進行しやすい。

【糖尿病黄斑浮腫の治療】
・薬物による治療 (VEGF阻害薬)
血管からの血液や血液成分の漏れを抑制する薬を
眼内に注射する
・外科的治療  レーザ-光凝固術、硝子体手術

糖尿病黄斑浮腫におけるルセンティス

①ルセンティスは糖尿病黄斑浮腫において優れた視力改善を示した

②1年後まで改善した視力は3年後まで維持された

③国内で初めて糖尿病黄斑浮腫に承認されたVEGF阻害薬である

*ルセンティスとは、網膜内の毛細血管から血液成分が漏れ出すのを
促すVEGFという物質の働きを抑える薬です。

今回の勉強会で、AGEsという物質を初めて知り、食物にも、調理の
仕方により摂取量が変わってくることがわかりました。体の事を考えて
気を付けたいと思います。

 

事務員  T