当院は、兵庫県立淡路医療センターより
初期臨床研修プログラムの研修施設に指定されており、
これまでも多くの先生の研修を受け入れてきました。
今月も、2月22日(月)~26日(金)に正木Dr
の研修を受け入れました。
外来診察及び移植医療に関して、また眼内レンズの勉強会に参加。
白内障、硝子体注射は多数、硝子体手術は3件ほど見学をしてもらいました。
患者さまに愛される未来のスーパードクター!!研修お疲れ様でした。
平成28年2月24日 院内において
緑内障の眼圧変動要因と点眼液の効果について
勉強会を開催致しました。
今回の緑内障の勉強会で
特に興味深かったのは
以下の内容でした
①眼圧の変動が大きいと視野障害に影響がある
→緑内障の方はそうでない人に比べて
日内変動の幅が大きく
視野障害のリスクは5倍になる
②患者側の眼圧変動要因
1.点眼薬がしっかり入っていない
→8割の方がうまくさせていないというデータがあり
視野狭窄や手の震えなどでうまく点眼出来ていなかったりする場合もある。
点眼方法に気をつけただけで眼圧が安定するケースもあるので
上手くさせていない場合には、ご家族のサポートも必要。
2.毎日点眼するのを忘れる
→忙しくてついうっかり点眼し忘れたりすると
眼圧の変動が大きくなるので
点眼が生活習慣になっているかチェックが必要。
(食事の後や入浴前、就寝前など
日常で必ず行う動作と連動させると
忘れづらいかも・・・)
3.多剤処方の場合
→例えば1日2回の点眼液プラス
追加で1日1回の点眼液が処方されたとき
間隔調整がうまくいかなかったりすると
点眼があまり効いていない時間が生じる
③医薬品による眼圧変動要因
眼圧は日内変動だけでなく季節変動もあり
(一般的に冬が眼圧が上がりやすい)
点眼液の追加処方をしないといけない場合もある。
ただ追加してしまうと点眼回数が増え
患者様の負担も増えるため
1日2回点眼する成分と1日1回点眼する成分の
合剤の点眼液も数多く開発されている。
また出来るだけ医薬品による日内変動が少なくなるよう
合剤の点眼液も次々新しく改良されている。
この勉強会の後
さっそく午後来院された患者様に
点眼回数が守れているか伺い
食事とか入浴とか
普段必ずすることをしたときに目薬をさす、と
決めておくと忘れづらいですよ、と
アドバイスをさせていただきました。
今後も点眼の効果を最大限に生かせるよう
今回の勉強会内容をもとに
患者様にアドバイスができるようにしたいと思います。
受付 A.N
2月17日(水)大塚製薬によるミケランLA点眼薬について勉強会がありました。
ミケランLAの特徴は:ISA作用を持つ唯一のβ遮断点眼薬
房水産生を抑制し眼圧を下げる
角膜にやさしく
1日1回の使用で安定した眼圧下降
ISAの利点:・脈拍数への影響が少ない
・呼吸器への影響が少ない
・眼底血流を増加させる
*β遮断薬は徐脈おこしやすいが⇒ミケランLAは脈拍落ちにくい(特に夜間の脈拍を下げない)
高齢者に使いやすい薬剤とも学びました。
以下の疾患を持っている方は使用できません
⒈心不全、徐脈など循環器系の疾患ある方
2.気管支喘息、気管支痙攣の既往歴、重篤な慢性閉塞性肺疾患のある方
当院に受診の際、心血管系、呼吸器系の疾患をお持ちの方は既往歴・飲んでいる薬をお知らせ下さい。
看護師:S