ORT(視能訓練士)実習生の研修を受け入れました 10


神戸総合医療福祉専門学校から 8月20日(月)~9月28日(金)まで、約2ヶ月にわたって外来検査業務の見学・実習を行いました。

視力検査を中心に眼圧検査、視野検査、OCT検査、蛍光眼底造影検査、豚眼実習(白内障)などの実習を行いました。

  豚眼実習

また、院内勉強会にも多数参加してもらいました。

 院内勉強会(参天製薬)

  院内勉強会(眼科とアイバンクについて)

  院内勉強会(HOYA)

  院内勉強会(日本点眼)

実際の患者様を前に検査させていただくことは、とても緊張したと思いますが、検査や疾患の勉強だけでなく、患者様との接し方や介助などを実際に学ぶことがたくさんあったのではないでしょうか!

患者様をはじめ、御協力いただきました皆様方に感謝します。

 

よりステップアップを目指して、ORTとして社会人として活躍している姿をみるのが楽しみです。
そしてまずは国家試験合格できるように頑張って下さい!

視能訓練士K 、院長より

 

 

院内勉強会【洗眼殺菌剤PA・ヨード点眼・洗眼液について】


2018年9月26日(水)、日本点眼による【洗眼殺菌剤PA・ヨード点眼について】の勉強会がありました。

PA・ヨード点眼・洗眼液とは

一般名:ポリビニルアルコールヨウ素液

禁忌:本剤又はヨードに対し過敏症の既往歴のある患者

組成・性状
[成分・分量]1㎖中にヨウ素2㎎、ポリビニルアルコール80㎎を含有する
[添加物]ヨウ化カリウム
[色・剤形]赤紫色・透明でやや粘稠な液体で、ほとんど無臭、無菌製剤

効果・効能:角膜ヘルペス、洗眼殺菌

用法・用量
(有効ヨウ素濃度0.2%の原液)通常、精製水又は0.9%食塩水で4~8倍に希釈して用いる

副作用:過敏症状、刺激感

使用上の注意
(1)角膜ヘルペスに使用する場合、10日間程続けても効果が認められない場合は、他の治療法への切替えを行うこと。
(2)アルカロイド、アルカリ、植物油、カルシウム、マグネシウム、水銀、その他の重金属を含む製剤とは同時に用いないこと。[沈殿を生じたり、分解を起こすことがある。]

取扱上の注意
[貯法]2~8℃
[使用期限]外箱及びラベルに表示
[注意]
①希釈後は気密容器で冷蔵庫に保存し、速やかに使用すること(ただし、洗眼殺菌に使用する場合は、調整後直ちに使用すること)
②点眼用、洗眼用にのみ使用すること

包装:20㎖×5

 

現在当院では、術後感染(眼内炎)予防のためにイソジン消毒液による消毒を行っています。

眼内炎とは眼の中で菌が増殖する病気で、眼科手術をする医師が最も恐れる合併症です。

今回の勉強会で、このPA・ヨード液とポピドンヨードは同一有効ヨウ素濃度であれば殺菌効果は同等であることがわかりました。また、眼科手術における術前減菌法に関する多施設共同研究でも有用であるとの報告があり、多くの医療機関で臨床使用されていることがわかりました。

消毒剤の微生物不活化効力に影響する因子として温度・濃度・時間があり、この3因子がPA・ヨードに与える影響や保存法が本製剤の不活化効力の安定性に与える影響など使用上の注意点についても詳しい説明をして頂きました。

大切な患者様の眼を守るためにも、今後も引き続き感染予防に努め安全な医療の提供を心掛けていきたいです。

看護師:M

 

 

 

 

 

院内勉強会【遠近両用メガネについて】


2018年9月19日(水)、HOYAによる【用途別累進屈折力レンズについて】の勉強会がありました。

 

遠近両用メガネは1本で遠くも近くも見えることから、希望される患者様も多いですが、視線の使い方や使いづらさで中にはやめてしまう方も多いようです。

遠近両用メガネには正しい処方と正しい視線の使い方を指導することが重要であることを学びました。

●近くを見る時は顎を上げ、遠くを見る時は顎を引く感じで、視線だけでものを追わず、必ず頭も動かすように伝える事。

●どこで見ても遠く近くが等しく見えるわけではない

●階段などの段差では、視線を動かすだけではなく見たい方向に顔を動かすこと。

など、患者様に理解し快適に使用していただけるように説明することの大切さを学びました。

 

1本でまかないたいなど ・・・遠近両用

室内でより広く見たいなど・・・中近両用(室内用)

手元をより広く見たいなど・・・近近レンズ(デスクワーク用)

他にもメガネには様々な種類のメガネがあります。患者様の使用目的を伺い、用途に合ったメガネを処方できるようこころがけていきたいです。患者様が快適に過ごすことができるようメガネについてこれからも勉強していきたいと思います。

視能訓練士:O